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夢の中で私に出会った。
彼女は言った。


「選んで」



と。




=============================


・・・とまぁこんな感じの小説が続きから。

ふと、こんなネタが浮かんだので。
ちなみに学園ユウキちゃんのお話。(RPGや何かの夢主なものでも無く、ノーマルのユウキの話)
こんな感じのお話前提にあったよー的な。
ホントは漫画でもいいかぁっと思っただけどあきらめた。

日記じゃないのでお間違えなく。





「あなたに、選んでほしいの」


真っ暗だった。光は無い。
ただ闇が続いていた。そこに呆然と、アタシと私が立っていた。
いや、立っているというより数センチその場で浮いているという感じだ。
同じ顔の人間が暗闇の中、宙に浮いて立っている。
アタシは私がそこ立っていることに、なんの違和感も不思議さも感じなかった。

ただ、彼女の言葉に傾けた。



「私には選べなかった・・・」

「いいの?アタシが選んで?」

「いいよ。あなたが選んで。」

「ホントにいいの?アタシは選ぶよ?それでもいいの?」

「本当にいいの。アナタが選んで。それでいいの。」



私はアタシの言葉を鏡のように返した。同じようで全く逆。そんな言葉。
まるでワザとそうしているかのようだ。



「本当は君の事だろ?それでいいの?」

「・・・うん。いいの。私の事だけど。アナタに選んでほしい。私には選べなかったから・・・。」

「選べなかった?自分のことなのに?嘘だ。選ばなかっただけだろ?」

「・・・。選んでよ。お願い。お願い。」







「・・・・。選ぶ。選ぶよ・・・。」











====================================



ちゃ~ちゃらっちゃ~ちゃ~ちゃ~ちゃ~~♪
ちゃ~ららら~~♪




ここでアタシの夢は終わった。朝6時半。携帯のアラームが甲高く鳴る。
先に目を覚ました空兄がキッチンで朝ごはんとお弁当を作っている匂いがした。
いつもはなかなか目を覚まさない自分の目が、やけにリアルでいやな感じのする夢のせいで
ぱっちり目を開けている。これならすぐに起き上がって一日をむかえられそうだ。


しかし・・・気持ち悪い夢だった。
夢の中で感覚を持ちながら、起きても鮮明に記憶に残る夢などまれにあるが、
気持ち悪いくらいリアルすぎる感覚を持ち、なおかつ感情までもがリアル感を持つ。
記憶も鮮明。本当にその場にいてワープでもしてきたようだ。
いっそ怖いくらいだ。


「・・・気持ち悪!早く忘れよ!」


大急ぎで制服に着替えて1階に行く。空兄がいつもと同じように「おはよう」と言って、
作ったばっかりのお弁当をくれた。アタシはそれをすぐに学校用の鞄にしまいこみ、
朝食の用意されたテーブルの自分の席に着く。
それとほぼ同時に空兄も席に着き、一緒に手を合わせる。


「「いただきます!!」」



また、いつものような朝が始まる。


*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:**:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*




「ソラ兄!ソラ兄ーーー!!!」


4時間目の授業が終わり、昼休みになった。
ユウキは双子の兄であるソラを学校中走りまわりながら探していた。
今日は「汚連邪(ヨゴレンジャー)」の作戦会議がある。
しかも次期、「汚連邪メンバー」を決定する大事な会議だ。


「汚連邪」とはこの学園に存在する謎多き集団だ。

団員はすべてこの学園に何らかの関係を持つ者となっている。
だから生徒に限らず、先生なんかも参加している。時には金持ちの生徒の護衛の人が
入っている時もある。しかし、それに該当する誰でも入れる訳でもない。
入団を募集をして、その中からも選んでいたりもするが、
何も知らない人が汚連邪に採用されることも多い。現にアタシもその一人だ。

6月の球技大会の応援の真っ最中。当時の汚連邪の団員の人に呼び止められ、


「君は今日から【汚連邪オレンジ】だーー!!!」


と言、われたのだ。
二つ返事でOKした自分も自分だが、汚連邪のメンバーは相当キャラが濃い。
正直、話をしていてこれほどカオスの会話が発生していくのも珍しいだろう。
しかし、この「汚連邪」。入っている自分でもよくわからない集団である。
特にこれといって目立った活動をしているわけでも無い。
それなのにも関わらず、汚連邪の待遇はすごい。

たとえば食堂へ行くとただで食べられる。購買もタダで貰えるし、自動販売機も無料だ。
汚連邪コスチュームと呼ばれる自分でデザイン、特注のできる服を
無料で作ってもらえる。(ただし授業中は制服じゃないとだめ)
学外でも何故が通用する。運賃タダだし、飲食店、カラオケなどが半額になる。
正直遊び放題だ。
なのに、メンバーのだれもが悪用しようとしない。実に不思議だ。



アタシはすでに汚連邪メンバーの一員なのだが、ソラ兄は汚連邪のメンバーではないので、
来年の2年生ではソラ兄もぜひ汚連邪の一員になってほしい。絶対楽しい。
しかも今日は汚連邪の最終募集日だ。
急がずにはいられない。


「ソラ兄ーどこに・・・」



どかっ!!

「「うわぁ!」」

渡り廊下を曲がろうとした瞬間、人にぶつかった。
走ったのがまずかった。
勢いよく突っ込んだもんだから受身も取れないまま後ろに派手に転ぶ。
向こうもいきなり勢い良くぶつかってきたもんだったから、ほぼ同時に同じように
勢いよく吹っ飛んだ。


「いってーなぁ・・・もうぉ。いったたたた。タンコブできたかも」

「いったあぁ・・・・・ああ。ごめん。悪かったな。前見ないで走ってたもんだから・・・つ・・・」


つい・・・と言おうとした瞬間。あっ。っと思った。
そんなに大きくない身長。男子の制服。藍色の髪。
微妙にぼさぼさになった髪。そしてなにより。アタシによく似たこの顔。


「なんだ。ソラ兄じゃん。」

「いってー・・・・へ?」


ソラ兄が驚いた顔をした。
アタシは急にさっきぶつかったことの罪が軽くなったような気がして笑いかけた。


「ソラ兄ごめんなぁ。でもちょうどソラ兄さがしてて・・・・」

「・・・・・・」

「汚連邪の募集今日までなんだよー。だからソラ兄も入ってみないってーーーーー」


「・・・・・・・////・」



なんだかおかしい。
さっきからソラ兄がしゃべらない。それにこっちをやたらガン見だ。
それにみるみるうちに顔が真っ赤になってきてるし、転んだ体制から立ち上がろうとしない・・・。
あんまり不自然なので、ソラ兄に手を差し伸べた。


「おい。そうしたんだよソラ兄ーっ。さっきから立とうともしないで・・・。」

「・・・・・・ちょ!!オマッ!!!お・・・・」

「あ????」


「俺にさわるなぁああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」






そいつは顔がさらに真っ赤になりながら、急に立ち上がりその場を勢いよく立ち去って行った。
謎の奇声を放ちながら走って行ったもんだから、廊下にいた周りの人たちが
とても驚いたようすドン引きしていた。
アタシも予想外の動きと行動に驚いた。が、すぐに冷静になった。


「・・・・あ。今のソラ兄じゃない。別人だ。」


分け目左右逆だったし。前髪のはねがソラ兄より弱いし、後ろ髪が少し強くはねてた。
目の色もソラ兄より濃いし、背もあいつのほうが小さかった。

とはいえ姿、形、鏡のようにそっくりだ。
アタシより実に双子らしい。実の双子のアタシ以外、誰があの二人を見分けられるだろう。





「ねぇねー。今の見た?!」

「うん!みたみた!ハル君でしょ?」

「そうそう!あの子女の子苦手なのよね~」

「女子を前にすると顔真っ赤にして逃げてくのよね~。あの反応が可愛くって、
ついいじめちゃうのよねぇ~」

「わかるわかる!」



周りの女子がそんな話をしていた。
そうか、だからあいつはあんな風に逃げてったのか。

(私は女だから)

ソラ兄と同じ顔してアタシから逃げるなんてむかつくじゃないか。

(ソラ兄と同じ顔。私とも同じ顔なのに)

腹だ出しい。むかつくなあいつ。

(まるで自分に、ソラ兄(もう一人の自分)に軽蔑されてるよう)


なんか、「あっ」と言わせてやりたいな。




「よし。決めた!!!」






**********************************




また夢を見た。

真っ暗。光は無い。ただ闇が続いていた。
そこに呆然と、アタシと私が立っていた。
立っているというより数センチその場で浮いているという感じ。
同じ顔の人間が暗闇の中、宙に浮いて立っている。



「・・・・また・・・同じ夢。」

「決めたの?」

「決めたよ。君は決めなかったの?」

「決めなかった。」

「どうして?」

「私にはできなかったの。そんな勇気無かった。」

「ユウキ、なのに?」

「ふふっ、私は名前負けね。」



夢の中の同じ顔の私。でも、アタシよりずっと女の子らしかった。



「私、ちっとも女の子らしくなかったしね。自業自得ね。」

「いや~。アタシの方が全然ですよ。やばいっスもん。」

「そんなことないわ。私は選べなかったもん。あなたは選んだわ。十分女の子らしいわよ。」

「えー。そんなことないけどなぁ~」



このときアタシはふと気付いた。
アタシたちの言葉が鏡のようになっていないことに。



「・・・この世界の私はきっと、ちゃんと誰かに愛されるんだね。安心した。」

「そんなこと、まだわかんないよ。」


きらきらガラスのカケラのようなものが光っていた。
私の手が消えかけていた。
アタシが私に触れた瞬間に、粉々に砕けてしまいそうだ。


「手、離しちゃだめだよ。私のように・・・なっちゃだめ。」


私は優しい笑顔。
アタシは・・・・。


「・・・・・。」


「どうか・・・手を・・・・」


光は暗闇を駆け上っていった。
私の体は、もう・・・・。






*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:




目が覚めた。

今度はアラームが鳴る前に。時計の針はまだ5時を指していた。
気持ち悪いくらいリアルな感覚の夢。
起き上がって気がついた。目から涙がこぼれてた。

カーテンの隙間から覗く空はまだ白み始めたばかりだった。
まだ世間の1日は始まったばかり。普段のアタシは絶対まだ寝ている時間。



「また、いやにリアルな気持ち悪い夢。」


いつもだったら絶対に立ち上がらない時間に窓に立つ。
カーテンを完全に開けて、窓も全開に開ける。
肌寒い。春がはじまるにはもうちょっと先。
そして、アタシ気付いた。あれはやっぱり夢だったのだ。
別の世界にワープしていたわけではない。
だってあの世界は。暖かさも。寒さも一切感じない。
何の無い空間だった。何故、あんな空間がリアルに感じたのか。自分でもわからない。


わからない。わからないはずなんだけど。





「ありがとう。
 どこかの世界に存在した・・・私。」





言葉があふれる。意味がわかるんだ。
そしてこれは、きっとアタシにしかわからない。


「さてともうひと眠りしますか!!」


さー眠ろー!としていつものように髪を少したくしあげた。
でも、髪は私の指をするりと抜けた。



ああ、そうだ忘れてた。







====================================



ちゃ~ちゃらっちゃ~ちゃ~ちゃ~ちゃ~~♪
ちゃ~ららら~~♪



朝6時半。いつものように携帯のアラームが鳴った。
ソラ兄が料理している匂いがする。
アタシはいつものように、制服に着替えてから1階へと向かう。


「ソラ兄ーおはよー!」

「おはよ。はい弁当。」

「ありがと」


いつものように、バックにソラ兄特性弁当を詰める。


「しかし・・いまだに慣れんな。」

「何が?」

「お前の髪。と制服。」


アタシはあの日・・・ハルに出会った日から髪をソラ兄よ同じくらいに
短髪に切った。今までツインテールとは縁を切ってしまった。
そして制服は男子の制服に。アタシはオレに。


「オレはかなり気にってるけど?」

「お兄ちゃんは不満です。かなり。(金髪ツインテール大好きだった!)」



いつも通りの風景。変わったのはオレくらい。
そうだな。もうひとつ・・・いや、二つかな?変わったものがある。


「さぁ!これから新学期だ!2年生もがんばるぞ!!」



俺たちは2年生になりました。
クラスは2組。クラスに同じ顔が三つあります。
クラスメイトにはドペルゲンガーって呼ばれてます。


「ハル!お前またオレのジュース勝手に飲んだろ!!」

「ユウキだって!オレの焼きそばパン勝手に食っただろ!あれ苦労してとってきたんだからな!」

「ユウキーハルー。汚連邪会議始まるぞー」






「「今行く!!!」」




END

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